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100年前の壱岐にタイムスリップ。ネオノスタルジックな宿LAMP壱岐の魅力にせまる。

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旅行先を決める時、あなたは何を基準に選ぶだろうか。

筆者は、その場所で「どんな感情になりたいか」で決める。
ネットの情報を見て、そこで生まれるだろう感情を想像して夢中になるのだ。

今回の取材先 “LAMP壱岐” は、1900年代前半に建てられた旧旅館を改修して誕生した古民家宿だ。木造3階建ての重厚感ある造りが、その歴史の深さを感じさせる。

この宿をネット上で見ていた時は、「昔々の記憶が呼び起こされそう」と感じていた。
行ったことがないはずなのに、なぜか懐かしい。そんな場所な気がしていた。

事前のそんな予想を確かめるべく、私は宿の入り口を開けた。

一歩中に入るとそこは……。


“LAMP壱岐”の独特な世界に、私の心はギュッと掴まれた。

どこか懐かしさを感じさせつつ、新しい要素を加えたものをネオノスタルジーと言うらしいが、この宿全体がまさにそれだ。

今回はそんな“LAMP壱岐”が持つネオノスタルジーな世界を、筆者視点で撮影した写真と一緒に紹介したいと思う。

玄関に足を踏み入れると

等間隔に貼られている深い色味のタイルに、目を奪われる。
それだけでなぜこんなにも懐かしい気持ちになるのか。よく考えてみたら、実家の玄関はタイルで作られていたことを思い出した。

そうか、だから私はこの玄関が好きなんだ。

ようこそ、LAMP壱岐へ

この宿に流れる時間を司っているような存在感を放つ、柱時計を見つけた。

この時計を見て思い出したのは、祖父の家にあった柱時計。小さい頃に楽しみにしていた、時計のネジ回しの記憶。

あれは何年前だろうか。
時間は、あっという間に、止まることなく流れ続ける。もし、時間を可視化できたら、足元を川のように流れていくのではないかと考えてみたりした。

木のぬくもりを感じるドミトリー

二段ベッドの梯子を登ると、中をくり抜かれた隠れ家のようなベッドが見える。梯子に手をかけるたびに、ワクワクしてしまう。ここは、大人がいつでも童心に帰れる場所なのかもしれない。

1900年代の記憶

1900年代前半に建てられた木造3階建て。旧旅館の風情ある建物が、現在も宿として多くの人を迎えていることは奇跡に近いと思う。

部屋に入ろうとすると、壁に「定員四名」と書かれた札を見つけた。昔の面影を見つけてなんだか嬉しくなる。

かつてこの部屋で、どんな話が交わされたのだろう。その時も今と同じように、窓の向こうに石垣が見え、元寇について話し合ったりしたんだろうか。
この部屋は100年もの間、そんな会話をひっそりと聞いていたんだろうか。

1枚の木札から、私の想像力はどこまでも刺激される。

私のお気に入りポイント〜客室編〜

部屋の中には昔の面影を残すものばかりではない。
壁に繊細な絵が飾られていたり、迫力ある鶴の襖紙が部屋を彩っていたりと、至る所で現代の物が見事に調和している。

そんな風に、この宿には過去と現在が入り混じって存在しているような部分がたくさんある。これがネオノスタルジーなのだろうか。

そんな部分を見つける度に、写真に切り取って大事にしまっておきたくなる。

私のお気に入りポイント〜共有部分編〜

どうしてこんなにも心惹かれるんだろう。
わからないけど、まあいっか。

最上階にあるものとは

最上階まで足を進めると、この宿自慢の“ISARIBI SAUNA"に辿りついた。
サウナに全く詳しくはないが、このサウナにはこだわりが詰まっていることがすぐにわかった。

洗練されたモダンなデザインはもちろん、合計200kgのサウナストーンによって体を芯まで温める。扉を開けて屋上に出ると、おおきな樽で作られた水風呂や露天風呂までついている。

情緒溢れる街並みを見ながら入れば、最高の気分を味わえるだろう。

日没にかけて入れば、空の色の変化を楽しめるだろう。夜はきっと満点の星空と、遠くに見える漁火に胸が躍るはずだ。

浴槽に使われている樽はなんと元々酒樽だったそう。よく見ると、年輪の詰まった上質な木でできている。だからこそ、今でもこうして利活用できるのだろう。
良いものを、良い仕事で仕上げる職人の技、すごすぎる。

宿の支配人に話を聞いてみた

“LAMP壱岐”支配人の井手明夫さん。
この宿を任されたのは約3年前。元々ゲストハウスが好きで、国内外問わずたくさんのゲストハウスに泊まっているという。

井手さんがゲストハウスを好きになったきっかけを話してくれた。

「きっかけは長野県諏訪市にあるゲストハウスです。1階にバーがあって、めっちゃ長いこたつがあって。そこに寒いからみんなで入って、交流が生まれるんです。すごい好きになりましたね。」

そんなゲストハウスでの交流が好きな井手さんは、サウナの新設や、ドミトリーの解放など、固定概念に捉われず、色々と宿のスタイルを変えてきたそうだ。

なぜ変えてみようと思ったのかも話してくれた。

「エストニアに行った時に泊まった宿がすごく良くて。個室は12部屋くらいだったと思うんですけど、地下にでっかい交流スペースと奥にサウナがあったんです。プライベート空間もあって、サウナで交流もできるところが、いい!ってなりました。そんなゲストハウスいいなって。」

確かに、“LAMP壱岐”は様々な顔を持っているように感じる。
古民家の風情ある客室で、ノスタルジックな気持ちに浸れる一面もあれば、まるで隠れ家のようなドミトリーで、大人もはしゃいでしまうような一面もある。そしてさらに、本格的なフィンランド式サウナまであるのだ。

「持続可能な宿にしていきたいですね。お客様が増えることで、勝本という街を楽しめる拠点になるような宿にしたいです。」

楽しそうに話してくれた井手さんに、やりがいを聞いてみた。

「やっぱりお客さまに喜んでもらった時ですね。サウナが気持ちよかったですとか、美味しかったですとか、LAMPが良くて最高でしたと言ってもらえた時です。」

そして、最高の笑顔でこう続けた。

「人に感動を与えるとか、喜んでもらうとか大好きですね!」

井手さんが好きな“LAMP壱岐”の場所は、「階段」だそう。
朝起きて階下を覗くと、玄関先から朝日がパーっと差し込む。階段を降りれば、早起きのゲストとロビーで会い、挨拶を交わす。
「おはようございます」「どっからきたとね?」

古民家の風情を残しながらも、人々の新しい出会いが生まれる”LAMP壱岐”ならではの光景だと感じた。

過去から現在、そして未来へ

ずっと分からなかったことがある。

なぜこの宿にいるとこんなにも想像力が湧いてくるのか。
窓際に腰掛け、ただ街を見ているだけなのになぜこんなにも胸が高鳴るのか。

それは多分、ここに流れた膨大な時間について、想いを巡らせるからだろう。たくさんの人がここに集い、話し、共に時間を過ごした。その記憶が、使い込まれた柱や床や手すりに、染み通っている。確かにそこには豊かな時間があった。

いつか、未来の誰かも同じように「豊かな時間があった」と感じるのだろうか。

井手さんがこんな話しをしてくれた。

先日泊まったとあるカップル。初来日、初壱岐島のカナダ人のお客さま。
LAMP壱岐が気に入り、壱岐が気に入り、思い極まり猿岩の前でプロポーズしたそうな。
また一つ、この場所で新しい記憶が生まれ、未来に繋がる。

「いつかまた、今度は子どもと一緒に来るよ!」
そんな言葉をもらえたと話す井手さんの顔は、満面の笑顔だった。

心も体も温まる“LAMP壱岐”
この記事を読むあなたも、ぜひ一度訪れてほしい。

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