
「人生で一度はやってみたい!無人島サバイバル体験 in 壱岐・妻ヶ島」
自分でやるのはちょっと大変…でも最高にしあわせ!!
壱岐島から船で渡る無人島「妻ヶ島」で、火をおこし、魚を釣り、塩まで手づくりする1泊2日のサバイバル体験。テントを張って、キャンプファイヤーを囲み、満天の星の下で眠る夜は、まるで時間が止まったよう。そこには誰にも邪魔されない、完全プライベートな空間が広がっています。自然の中で自分を取り戻す、ちょっと特別な“無人島キャンプ”、体験してみませんか?
冒険の舞台「妻ヶ島」ってどんなところ?
壱岐島からボートで約3分、石田町にある“無人島”妻ヶ島。
人の手がほとんど入っていない自然のままの島には、電気も水道もガスもありません。
今回体験したのは、そんな島で1泊2日を過ごす「サバイバルプラン」。無人島プロジェクトが提供する特別なアクティビティで、誰でも気軽に“非日常”を味わえるのが魅力です。
いざ出発!壱岐島から妻ヶ島へ
旅の始まりは、壱岐島・印通寺港近くにある「無人島プロジェクト」の事務所。ここでスタッフから、無人島での過ごし方や注意点について丁寧なレクチャーを受けます。
無人島サバイバルを思いっきり楽しむために、必要な持ち物を手に、小さな船でいざ出発!
「忘れちゃった…」という場合もご安心を。事務所では各種レンタルグッズが充実していて、ほぼ手ぶらでもサバイバル体験ができちゃう頼もしさです。
出港の瞬間は、まさに冒険のはじまり。日常から一歩離れて、「これから何が待ってるんだろう?」というワクワクとちょっぴりのドキドキが、胸を高鳴らせてくれます。
上陸!まずは自分たちで“拠点”をつくる
あっという間に妻ヶ島へ到着。上陸したその瞬間から、時間がゆるやかに流れ出していきます。
さっきまでいた壱岐本島が目の前に見えているのに、ここはまったくの別世界。視界いっぱいに広がるのは、海と空、そして自分たちだけの空間。日常の喧騒がすっと遠のいていくのを感じます。
拠点となる広場に着いたら、まずはスタッフによる簡単なレクチャーからスタート。
島内の立ち入り禁止エリアや、安全に過ごすためのポイントなどを丁寧に教えてもらえるので、アウトドア初心者でも安心して体験できます。
この島にはスタッフが常駐しているわけではなく、レクチャーと渡船のあとはいったん本島へ戻られます。とはいえ、携帯電話は基本的に使えるので、万が一の際は電話をすればすぐに駆けつけてもらえる体制が整っていて心強いです。
いよいよ拠点づくりのスタート!まずはテントを張って、寝床を確保。火を起こすための釜の位置はあらかじめ決まっているので、それを中心に風向きを考えながら、テントの向きや荷物の配置を調整していきます。※可動式の焚火台もあります。
まるでサバイバル版の「村づくりゲーム」をしているような気分で、みんなでワイワイ楽しみながら作業を進めていくこの時間が、なんとも楽しい!
すべてを自分たちの手で整えていく工程は、普段の便利な暮らしとはまるで真逆。でもその不便さが、逆に面白くて新鮮で、拠点が整う頃には“この島が自分の家”のように感じられてくるのが本当に不思議です。
島の中を自由に探検!ちょっとした冒険気分
拠点が整ったら、いよいよ無人島の中を探検!まずはスタッフからもらった地図を広げて、気になるスポットをチェック。行き先を決めたら、さぁ冒険のスタートです。
植物が生い茂る小道を進み、自然のトンネルを進み、どんどん行くと、そこにはなんとポツンとたたずむ古びた軽トラが…
この島がかつて“有人島”だった時代の名残が、ひっそりと残っていました。30年という月日の重みを感じながら、不思議な感覚に包まれます。
木々がうっそうと茂る森の中は、どこを歩いてもまるで物語の中のよう。
足元の葉っぱのカサカサ、木漏れ日のゆらぎ、少しだけ肌寒い空気。すべてが“冒険”を後押ししてくれます。
ふと目に入ったのは、突如道中に現れた木彫りのタカ。あまりに精巧で、思わず本物かとびっくり!
途中には、ツタでできた自然のブランコや、静かに佇む小さな謎の神社も発見。「この冒険が無事に終わりますように」なんて、思わず手を合わせてしまいました。
森を抜けると、今度は透き通るように美しい海が目の前に広がります。
険しい岩場を進んでいくと、そこにはたくさんのシーグラスや大きな貝殻が!まるで宝探しみたいで、大人も子どもも夢中になれる時間です。
さらに奥へ進むと、釣りができそうな場所も発見。「あとでここで釣ろう」と決めて、自然の地形をじっくり観察します。
その近くには、小川のように水が流れている場所がありました。周囲の岩や土は赤く染まり、まるで壱岐の湯本温泉のような雰囲気。
そっと手を入れてみると…意外にも冷たい!?この島の不思議な魅力がまたひとつ増えました。
晩ごはんは釣れるかどうかにかかってる!?ガチの魚釣り
夕方、いよいよこの日の晩ごはんを自力で釣りに行く時間がやってきました。
釣り人の間ではおなじみの“マズメ”(日の出前後や日没前後の、魚が活発に動く時間帯)を狙って、丘からの釣りに挑戦します。
最初はのんびりと釣り糸を垂らしながら、島時間を楽しむ余裕もあったけど…
「釣れないと夕食がさみしくなるかも?」と気づいた瞬間、空気がピリッと引き締まります(笑)
ガチモードに切り替えて、竿を握る手にも力が入ります。
小ぶりながらも、スズメダイやベラ、カサゴなどの魚がポツポツとヒット!
これで、お腹を空かせて夜を過ごす心配はなさそうです。
追加オプションで、釣竿や仕掛けをグレードアップすることも可能です。もっと本格的に釣りを楽しみたい方は、事前にスタッフに相談してみてください。
もっと大きな魚を狙いたい!という方には、サップ釣りがおすすめ。
この日は潮の流れを読んで、島の西側にある岩場の船着き場からスタート。レンタルできるSUP(スタンドアップパドルボード)に乗って、ゆっくりと沖へと漕ぎ出します。周辺は漁船やフェリーが通る航路になっているため、周囲をよく確認しながら、慎重に進むのがポイントです。
目指すは灯台の近く。
風と潮に逆らいながらのパドリングはなかなか大変ですが、そのぶん達成感もひとしおです!
2時間ほど格闘した末に、なんとタイを2匹に、マゴチという大漁っぷり!これは豪華すぎる晩ごはん確定です。
釣った魚は岩場で海水を使ってさばきました。
ちょうど夕暮れどき、夕日が目の前に沈んでいく海の中で料理するという、“自然のキッチン”での贅沢なひととき。
釣りの楽しさと、夕日の美しさと、期待感でおなかが鳴るような、忘れられない時間になりました。
原始式の火起こしに挑戦!火がついた瞬間に思わず歓声
今回体験したのは、追加オプションで楽しめる原始的な火おこし「ひもぎり式」。
現代の便利道具はいっさいナシ。木とヒモだけを使って火を起こすという、まさに“サバイバルそのもの”の体験です。
最初は全く火がつかず、ひたすら板をゴリゴリ、ゴリゴリ…。休憩すると摩擦熱が冷めてしまうため、手を止めずに動かし続けなければならず、想像以上にハードです。汗だくで息も切れそうになった頃、ふわっと白い煙が…!
慌てずに火の粉を麻に落として「フーッ、フーッ」と息を吹きかけると…… ぼわっ!!と火が立ち上がり、思わず「ついたーーー!!」と歓声。
その火を拾ってきた松の枝に移し、徐々に焚き火を大きくしていきました。
※ちなみに、基本セットには焚き火台・着火剤・チャッカマンも含まれているので、無理せず安心して火を起こすこともできます。よりサバイバル感を楽しみたい方は、ぜひチャレンジしてみてください!
ようやく起こした火を使って、さっそく晩ごはんの準備へ。
まずは、さっき釣った魚をホイル焼きにします。包丁やアルミホイルなど、調理道具は持参しましたが、事務所でレンタルも可能です。
ここで、まさかのミス発覚。「調味料忘れた」と、プチパニック(笑)
でもここは無人島、あるものでなんとかするしかない…。ということで、海水を鍋でぐつぐつと煮詰めて、即席の手作り塩に挑戦。ちょっと塩味は控えめでしたが、素材の味がしっかりしていて、びっくりするほどおいしい。
もはや、このシチュエーションこそが、最高の調味料かもしれません。
ちなみにこのプラン、食べ物・飲み物は持参OK。空腹が怖くて持ってきたお米とレトルトカレーも、しっかり調理してありがたくいただきました。
頑張って釣って、火を起こして、料理して食べる。そのひとつひとつが体にしみ込んで、「あぁ、生きてるなぁ」と感じられる夜ごはんになりました。
あー、満足!!
最高の“しあわせ風呂” 無人島で、とろけるような贅沢時間
この日の夕方、体験したのはオプションで楽しめる「ドラム缶風呂」。
海水をドラム缶に入れ、下から薪で火を焚いてじっくり温めていくという、なんとも原始的なお風呂です。
火加減に気をつけながら、お湯が沸くのをのんびり待つ時間もまた楽しくて、目の前の海に飛び込んでひと泳ぎ。夕暮れどきの空が、だんだんとオレンジに変わっていくのを眺めながら、海と空に包まれるような時間に心がほどけていきます。
そして、いよいよドラム缶の中へ。
目の前には夕焼けの海、遠くには印通寺港の風景…
誰もいない無人島の真ん中で、ただお湯に身をゆだねるこの時間は、言葉にならないくらいの“しあわせ”。
つい口をついて出た「……ああ、しあわせかも」というひと言は、この旅のすべてを象徴しているような、そんな瞬間でした。
夜の無人島 ~静寂と星空に包まれて~
太陽が沈み、夜の気配が島を包みはじめると、あたりは一気に真っ暗に。人工の明かりが一切ない無人島では、月明かりと星の光が頼りです。
空を見上げると、そこには見たことがないほどの満天の星空。焚き火の炎と星のきらめきだけがゆれる夜に、心がすーっと落ち着いていきます。
潮風に吹かれながら焚き火を囲んで話すひとときは、日々の慌ただしさを忘れさせてくれるような、贅沢な時間。聞こえてくるのは、波の音と風の音だけ…
そんな静けさに耳を澄ませていると、遠くからタヌキや鳥の鳴き声、ササっと何かの足音が……!
「何かいるかも…?」とちょっぴりドキドキ、背筋がピンとなる瞬間もありましたが、昼間にたっぷり遊んで、たくさん笑って、たくさん食べた身体はぽかぽかに温まっていて、横になったらあっという間に眠ってしまいました。
寝るときは、テントの中に寝袋を敷いて就寝。地面の硬さや冷えが心配な方は、敷きパッドをレンタルすることもできます。体をしっかり休めたい方におすすめです。
静寂と自然に包まれて、ただ「おやすみ」と言って眠るだけの夜。
特別なことは何もしていないのに、なんだか心がとても落ち着いて、安心して眠ることができました。
目覚ましがなくても、朝日と波音が起こしてくれる
普段は寝起きが悪いのに、無人島では自然と目が覚めました。
あたりはまだ薄暗く、聞こえるのは波の音と鳥の声だけ。涼しい空気と朝日が気持ちよくて、すっと起きられたのが自分でも驚きです。
朝ごはんは、前日釣った魚の頭で作ったあら汁。焚き火に鍋をかけると、魚のいい香りがふわっと立ち上ります。調味料は塩だけ。出汁がしっかり出ていて、シンプルだけどすごくおいしかったです。
ふと空を見上げると、新緑の葉が風になびいていました。 無事に朝を迎えられたことを実感して、ほっとした気持ちになりました。
特別なことはしていないけれど、「ちゃんと食べて、ちゃんと起きる」。そんな当たり前のことを、自分たちの手でやっている感覚が、ちょっとした達成感につながりました。
無人島で、あなたも“本当の贅沢”を体験してみませんか?
火を起こすのも、魚を釣るのも、ごはんを作るのも全部自分たち。
でもその分、すべてが自分の手から生まれて、しあわせになる。
“何もない”無人島は、ほんとうは「全部がある」場所なのかもしれません。
特別な思い出がほしいあなたに、ぜひ体験してほしい旅です。
「何もない場所で、何もしない贅沢を味わう」――それが、妻ヶ島でのサバイバル体験の本質です。
最新設備も便利なホテルもないけれど、自然と、自分と、仲間とのつながりを感じられる場所。
「いつもと違う旅がしたい」「自然の中で過ごしたい」という人にこそ、体験してほしいプランです。
壱岐島に来たなら、ぜひ“海の向こう”へ。
きっと、あなたの旅が一歩深まるはずです。
日常の便利を全部手放して、自然の中で過ごす1泊2日。
汗も、笑いも、うまくいかなかった火起こしも、全部が特別な思い出になります。
「またやりたい」と思える、ちょっとクセになる無人島体験。
あなたも、“しあわせを作る旅”に出かけてみませんか?
※無人島体験は、島の環境保全や安全管理のため、いくつかのルールがあります。参加前に、利用規約を必ずご確認ください。
Column

【体験概要】
「無人島サバイバルプラン(1泊2日)」
📍長崎県壱岐市 妻ヶ島(壱岐島からは船)
👬中学生以上 初心者OK
👛大人19,800円/人~
提供:株式会社 無人島プロジェクト