エメラルドの海に心奪われる。辰の島遊覧&無人島探検-1

エメラルドの海に心奪われる。辰の島遊覧&無人島探検

壱岐島最北端「勝本港」の沖に浮かぶ無人島「辰ノ島」。エメラルドに輝く海、白い砂浜、断崖絶壁、玄界灘の荒波が造り出した岩穴……。まるでロールプレイングゲームの舞台が現実の世界に現れたかのような美しい無人島です。夏の海水浴はもちろん、春から秋にかけてはプチ冒険気分を楽しみましょう。数々の絶景スポットをクリアして、島を制覇したかのような達成感を味わう旅へLet's Go!!

冬期運航について

前日までに、2名以上のご予約でご利用が可能です。詳しくは勝本町漁業協同組合までお問い合わせください。

 

辰ノ島って、どんなところ?

辰ノ島は壱岐島の「勝本港」から船で約10分ほどの場所にある、面積約0.16haの無人島です。壱岐対馬国定公園の特別保護地区に指定されており、ダイナミックな大自然の景観を堪能できます。また、辰ノ島のビーチは環境省の「日本の快水浴場百選」にも選出されており、エメラルド色に輝く透明度の高い遠浅のビーチは海外セレブが集う有名リゾート地に負けず劣らずの美しさ。運が良ければ、まるで船が宙に浮いているような“宙船”現象も起こるほど。
辰の島観光渡船は3月〜11月まで定期運航。時間や目的に合わせて「上陸のみの渡船( 往復料金): 大人1,000円 小人500円」、「辰の島遊覧クルージング(大人2,000円 小人1,000円)」、「遊覧+辰ノ島上陸大人2,500円 小人1,250円」の3コースの中から選べます(※未就学児は大人1名につき1名無料)。今回は冒険気分が味わえる「遊覧+辰ノ島上陸」を体験しました。
  

いざ、無人島「辰ノ島」へ出発!

最初の冒険ステージは海。船の上から辰ノ島の絶景スポットをクリアしていきましょう。壱岐島北部の「勝本町漁協観光案内所」でチケットを買って出発!
令和3年8月にリニューアルオープンしたカフェ&お土産「ヒヨリミテラス」で待ち時間まで過ごすことが出来ます。イカバーガーをはじめ、勝本町漁業協同組合漁師自慢のイカ料理を提供しています。

遊覧船利用の前後に、ぜひお立ち寄りください。船は港内を出るとスピードを上げて疾走しますので、最初は2階の海側席に座るのがおすすめです。遊覧時間は約40分。辰ノ島に近づきスピードがゆっくりになってから甲板の船首に移動すると、より冒険気分を満喫できます。船首に立ち、海の上から辰ノ島の奇岩や断崖絶壁を眺めていると、冒険家になったかのようにワクワクしますよ。
※多くの人が乗船している場合は、席を移動できないことも。最初から甲板にいる場合は、大きく揺れたり波しぶきがかかったりすることがありますので、船長や係員の指示に従うようにしてください。

Column

「ヒヨリミ」とは?

勝本で明治の末から始まった制度が「⽇和⾒制」です。
「⽇和⾒制」は、⼤荒天の際の海難事故を防ぐため、⾵が強い時や凪がわからない時、港に“⻩⾊い旗”を⽴て、みんなで集まり船を出すかどうか、漁をするかどうかの沖⽌めを決定していました。これは⾃分たちの安全とみんなが協⼒しあって漁に出て⾏くという、勝本の漁師の⼼の⽀えとなっています。この“⻩⾊い旗”を相談旗と呼び、旗の下に集まることを「⽇和⾒(ヒヨリミ)」と呼んでいます。
ヒヨリミテラスはその旗をイメージして黄色を基調とした外観になっています。

遊覧で海の冒険を満喫

辰ノ島に近づくと、海の色が徐々にエメラルドに変わっていきます。最初に現れるのは、オオカミ岩。耳をピンと立てて海を見ているかのようです。次に向かうのは「海の宮殿」。数万年かけてギリシャ神殿の柱のように侵食された洞窟で、サービス精神溢れる船長さんは巧みな操船でギリギリまで近づいてくれるので、甲板にいると迫力満点!さらに島の北側へと進んでいくと、巨大なマンモス岩、潮吹き岩、大屏風や蛇ヶ谷の断崖絶壁など、次から次へと絶景スポットが現れます。
波が穏やかな日は断崖の岩肌に浮き出た「羽奈毛(はなげ)観音」を見せてくれることも。実は辰ノ島はパワースポットとしても知られており、その一つがこの観音様です。悪天候で遭難しそうな船を救ったと言われており、見られた人はパワーをもらえるかも。島を一周して、遊覧終了となります。
※通常は辰ノ島をぐるりと回るコースですが、干潮時、波・風の具合で島の外に出られない場合は内海を巡るコースになり、時化の場合は欠航となることもあります。

ついに無人島上陸!

渡船発着場で船を降りると、新たなステージ「無人島探検」が始まります。まずは渡船発着場付近の海中に、コバルトブルーの小さなかわいい熱帯魚がいるか探してみてください。次は、岸壁沿いに続く細い道。満潮時には波が道にかかることも!ご注意ください。この道をクリアすると、楽園のような辰ノ島海水浴場が現れます。白砂と透明度の高い遠浅で海水浴を楽しみましょう。 遠浅のビーチなので、小さな子ども連れの方も安心して遊べます。無人島といえども、シャワーや無料の休憩棟、更衣室はちゃんと用意されているのでご安心を。夏季は水やカップラーメンを販売する小さな売店もオープンしますが、食堂はありませんので、飲食物は「JF勝本町観光案内所」にある「ヒヨリミテラス」などで購入してから乗船しましょう。

無人島制覇!プチトレッキングコース

ビーチでひとしきり楽しんだ後は、島の北側を探検しましょう!休憩棟の裏から断崖絶壁の頂上を目指してプチトレッキング開始です。まず、大きな穴「鬼の足跡」が現われます。この穴は、大鬼デイがふんどしでクジラを3頭すくってできたと言われています。こちらは右足で、左の足跡は12km離れた壱岐島本島の牧崎にあるのです。鬼の足跡の先は分かれ道になっているので、右の小道へ。息を切らして急こう配の階段を登りきると、そこは遮るものがない断崖絶壁「羽奈毛崎」。高さはなんと、20階建てビル相当の約60m!島の一番高い場所から、辰ノ島や玄界灘の荒波を見下ろしていると、無人島を制覇したような達成感が沸いてきます。
来た道を戻り、鬼の足跡の先にある分かれ道を今度は左に行くと、岩が裂けたような「蛇ケ谷」に。柵から崖下を見下ろす「蛇ケ谷」は、船から見上げたのとはまた違う、大自然の偉大さを感じさせてくれるスポットです。ここを抜けるとビーチを見下ろす急階段。草木がトンネルのように生い茂った道を抜けると、もと来た道へ到着。このコースは合計で30分ほどかかりました。
※羽奈毛崎は柵がなく、風の強い日には最新の注意を払って向かってください。「蛇ケ谷」の断崖絶壁を見下ろすだけでも無人島制覇を実感できますので、未就学児のお子さんは、石の道までの冒険にしておくことをおすすめします。

春から秋まで楽しめる、絶景スポット満載の無人島

辰ノ島に海水浴をメインで訪れるのであれば7月の梅雨開けから8月、プチトレッキングがメインであれば春や秋がおすすめです。春や秋は人が少なく、ビーチに鹿の足跡が点々と残されていることも。より無人島らしさを味わえます。 
売店・監視員がいるのは夏休み期間中のみ。その他の季節は無人です。安全には十分にお気を付けください。辰ノ島へ上陸する際の持ち物は、飲食物、歩きやすい靴、タオル、長袖の上着(日焼けや船上の防寒対策)。夏は帽子、水着、ビーチマット、ビーチサンダル、浮き輪、シュノーケルセットなども持って行くと便利です。自分が出したゴミはきちんと持ち帰りましょう。
船には予約なしでも乗船できますが、天候により運航中止になる場合や、団体予約が入る場合もあります。スケジュールは余裕をもって計画を立て、事前に「JF勝本町観光案内所」に確認すると安心です。無人島でのプチ冒険を体感してみませんか?

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