壱岐島四十二社巡り（風の路）

海岸から強い潮風が吹く「風の路」は、芦辺港から島の中心に向かい、その後、島北部にある神社を巡るルート。
島民の生活になじみ深い壱岐の代表的な神社・住吉神社や、約300体の石猿が並ぶ男嶽神社を巡ります。
途中には、全国的にも有名な月讀神社も。

episode1：風の路

ここが神様の住む島、らしい。芦辺港に着岸する船。乗船券を係の人に渡して船を降りる。港特有の風を感じながら、これから始まる壱岐の島旅を想像する。四十二社。結構たくさんあるな、と思う。小さな島にこの神社の数。神様の住む島は伊達じゃない。目指せ、完全制覇。そう心の中でつぶやき、港で借りた電動自転車にまたがった。私のはやる気持ちに合わせて自転車は、スッと伸びるように加速した。

おびただしい数の猿の石像。男嶽神社だ。拝殿を囲うように置かれた約300の石猿は、島の方々が奉納したものだそう。この神社でどれほどの長い時を過ごしたのだろうか、なかには表情がわからないほど風化した石猿もあった。苔がつき、やや緑がかった石猿たち。じっと見ていると時の感覚が薄まり、一瞬、異世界に飛んだような錯覚に陥る。木の葉が落ちる音も聞きとれそうなほど静かな境内。湿度を含んだ空気が、私を包む。

男嶽神社を後にし、壹岐神社を目指した。背の高い林に挟まれた道路を走る。海から近いらしく、潮風が吹いてくる。少し疲れた脚に力を込めペダルを踏む。わずかに呼吸が荒くなり、身体も少し熱くなる。心地よい島の風を、私は全身で感じていた。

住吉神社
島のほぼ中央に位置するこの神社は、壱岐の代表的な神社の一つ。伝統の神事「壱岐大大神楽」が奉納されるのもこの場所。
境内にある、ご神木とは別の拝殿近くにある夫婦クスノキ。寄り添うように伸びるクスノキの根元を、男性は左回りに、女性は右回りに回ると願いが叶うと言われている。

男嶽神社
たくさんの石猿が並ぶ男嶽神社。御祭神である猿田彦大神にちなんで奉納されたものだ。
神社は男岳の頂上付近にあり、入口にある展望台からは壱岐島を見渡すことができる。

大石神社（おおいしじんじゃ）

路番号：風の路（１）
鎮座置：壱岐市芦辺町諸吉大石触540-3
御祭神：天照皇大神　外５柱
例祭日：
旧９月１７日例祭大神楽
旧１０月３０日神迎祭大神楽
（旧暦に１０月３０日がない場合は旧１１月１日）
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流八幡神社（ながれはちまんじんじゃ）

路番号：風の路（２）
鎮座置：壱岐市芦辺町中野郷本村触1005-1
御祭神：譽田別尊　外２柱
例祭日：
新１０月９日　例祭神幸・大神楽
新１２月９日　神迎祭大神楽
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覩上神社（とかみじんじゃ）

路番号：風の路（３）
鎮座置：壱岐市芦辺町湯岳本村触271
御祭神：素戔嗚尊　外２柱
例祭日：
新１０月２６日　例祭神幸・大神楽
新１１月２３日　新嘗祭小神楽
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與神社（こうじんじゃ）

路番号：風の路（４）
鎮座置：壱岐市芦辺町湯岳興触676-1
御祭神：帶仲彦天皇　外６柱
例祭日：
新　４月１３日　大祭神幸・大神楽
新１１月１３日　新嘗祭小神楽
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住吉神社（すみよしじんじゃ）

路番号：風の路（５）
鎮座置：壱岐市芦辺町住吉東触470-1
御祭神：底筒男神・中筒男神・表筒男神・八千戈神
例祭日：
新　４月第２日曜　春大祭神幸・大神楽
新１１月第２日曜　例祭神幸・大神楽
新１２月２０日　奉賛大大神楽
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國片主神社（くにかたぬしじんじゃ）

路番号：風の路（６）
鎮座置：壱岐市芦辺町国分東触766-4
御祭神：少彦名命・菅贈相國
例祭日：
旧　８月２５日　例祭神幸・大神楽
新１１月２５日　神迎祭大神楽
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箱崎八幡神社（はこざきはちまんじんじゃ）

路番号：風の路（７）
鎮座置：壱岐市芦辺町箱崎釘ノ尾触1294
御祭神：豊玉毘古命をはじめ９柱の大神
例祭日：
旧　８月２２日　宵祭小神楽
旧　８月２３日　例祭神幸・大神楽
旧１０月２９日　神迎祭大神楽
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男嶽神社（おんたけじんじゃ）

路番号：風の路（８）
鎮座置：壱岐市芦辺町箱崎本村触1678-1
御祭神：猿田彦大伸
例祭日：
旧８月１７日　宵祭大神楽
旧８月１８日　例祭神幸・大神楽
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壹岐神社/壹岐護国神社（いきじんじゃ/いきごこくじんじゃ）

路番号：風の路（９）
鎮座置：壱岐市芦辺町瀬戸浦233
御祭神：亀山天皇　外２柱
例祭日：
新４月１０日　緑日祭小神楽
新４月１２日　宵宮祭小神楽
新４月第３日曜　献幣儀大神楽
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貴船神社（きふねじんじゃ）

路番号：風の路（１０）
鎮座置：壱岐市芦辺町瀬戸浦169-1
御祭神：髙龗神
例祭日：
新　９月４日　注連下幣神楽（宵３日前）
新　９月６日　宵宮祭大神楽（前日）
新１０月１日　例祭　献幣儀・神幸第１日曜日
旧１１月６日　神迎祭大神楽
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